

京都での受験は、1月の3週目ぐらいに行われることが多いです。
この時期、いえ、冬期講習が始まる前からかなり体調には気を付けます。
この受験の時点で実は試験を経験した子もいます。
日能研では、年末年始に行われる中学受験を練習のために受けてみましょうと紹介されるんです。
京都の子たちに紹介されるのは、愛媛の愛光学園、函館ラサールなど。大阪会場で受験できます。
もちろん受かったから行くとは先生も思っていません。
あくまでも、入試の練習として受験します。
ここで、入試の練習をさせ、合格がもらえたなら安心して関西の統一日を迎えることができるし、
もし不合格でもそこで反省し、さらに2週間ほどみっちり勉強してもらう。
どちらにしてもいいことはありますが...

うちの子の場合は余裕で受かるほどではなかったので、その一日があったら、どれほど勉強ができるかを考え、受けませんでした。
試験当日、集合は8時ぐらいだったと思うのですが、塾で指定された集合時間は、大講堂に7時20分。
早めに起こし、きっちりと朝ご飯を食べさせますが、かえって子供はいつも通り。親の方がこの4年間頑張ってきたことをこの一日にかけることのプレッシャーに押しつぶされそうでした。でも、子供の前ではそんな思いは見せられません。
いつも通りの模試に行くような感じで、

などと話しながら食事をしたりしました。
洛星中学についてみると、朝早いので、それほど騒がしくありません。歩いている親子は、みないそいそと大講堂に向かいます。
大講堂では、大手の塾がお借りして、最後の先生からの激励が飛びます。
日能研、馬渕、成基、浜、希。
広い大講堂に塾ごとに分かれてスペースができています。
それぞれの塾ののぼりが立っていて、たくさんの塾関係者がいて、異様な雰囲気ですが、こちらも緊張しているので、どきどきです。
いつも授業を受けていた洛星特訓の先生がお話をしてくださいましたが、はっきり言って何も覚えていないほど親が緊張してました。すみません。
前に先生方、椅子の前方には子どもたちが座り、後方の席は親が座ります。座りきれないで、立っている方もいらっしゃいました。
後ろからわが子が見えると、隣の子となにか話しているようで、それほど緊張している様子はなかったのを覚えています。
時間にすると20分ほどの決起集会です。
日能研の場合は、
合格するぞ!おー!
ということはやりません。
先生曰く、普段と違うことをして、気持ちを高ぶらせたりするとできる問題もできないので、いつも通りが一番とのこと。
ちなみに、試験が近づいて来たからといって、特別優しくすると子供が気味悪がると思うので(笑)いつも通りにしてください。と保護者会でよく言われました。
他の塾では最後に「おー!」「おー!」「おー!」とやっている間に、日能研生は粛々と大講堂を出ます。
これも先生方が、雰囲気にのまれないようにと、毎年のことらしいです。
先生に連れられて並んで、大講堂から校舎の入口へと向かいます。
このころにはほかの受験生や、親たちで、校舎前はごった返しますが、最後にわが子を探し出し、手を振って試験に送り出しました。

うちの場合、このお話に出てくる子は2番目で、その何年か前に一番上の子の受験を経験しておりました。(女の子なので、洛星ではありません)
京都市内に住んでおりますので、試験前に送って行って、迎えに来る、ということもできるのですが、上の子の時も校舎で待っていて合格したので、今回も学校内で待つ気満々で用意していきました。近くで、気を送った方が受かるような気がしませんか?また、家に帰っても何も手につかないのわかっていたので。
私が持って行った持ち物としては、前回の体験も踏まえ、温かい飲み物、ひざ掛け、電気式の湯たんぽです。


決起集会を行った大講堂でそのまま待つことができます。(大手に入っていない方もどこかに待合室はあるかと思いますが..)
一月の半ば、建物内で暖房がついているとはいえ、ぜんぜん寒いです。子供たちがいて、熱気があるうちは良いですが、シーンとして、帰る人もいるので、よけい寒くなります。
そんななか!湯たんぽを膝に置き、その上にひざ掛けをかけると、簡易式のこたつの出来上がり!ぽかぽかです。
主人は一度家に帰って、途中からもう一度来たのですが、やはり寒かったせいで、すぐに帰っていきました。
なんとなくですが!子どもが頑張って受験しているのに、携帯でゲームしていると落ちそうな気がして、ゲーム大好きな私も一切携帯をさわらず、羊毛でぬいぐるみを作るセットも持って行ってたので、約5時間待つ間に一つの作品を作ることができました。
試験の終了は、確か講堂内に放送が流れたような気がします。「もうすぐ子どもたちが出てきます」みたいな放送だったかしら。
急いで校舎の前に移動すると、バラバラと子どもたちが帰ってきました。
日能研の保護者会で、「試験から帰ってきても決して結果は聞かないでください。」と何度も言われている通り、結果のことには触れずに

とだけ聞くと、
「一秒も無駄にしなかったよ!」
と。
普通のことなんですけれど、うちの子にとっては普通じゃないんです。
日能研の先生方にも、試験が始まっても、ポンっと押してあげないとスイッチが入らない、とか、試験中半分ぐらいまで手遊びをしている、とかいわれてましたので、まさかこんな言葉聞くとは思っておりませんでした。
でも感動に浸ってはいられません。
直ぐに家に帰り、昼ご飯を食べさせ、午後4時からの2校目の受験に向かわなければならないのです。受験生って大変です。
本命の試験が終わってしまうと、もう何もできないので、親もすがすがしい気分になります。受かってても受かってなくてももう何もできないのですから。
でも、気分を切り替えて、まだまだ続く受験に向けてわが子のやる気を継続させなくてはなりません。
さて、洛星の結果発表は明日です。
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京都の中学受験 洛星中学の合格発表
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2019年の読売新聞に、洛星中学の入学試験のルポがありました。
親が見れない、教室でのことが書かれています。参考にどうぞ。(読売新聞のホームページに飛びます。)